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大阪府箕面市の歯科医院 一般歯科 矯正歯科

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木田歯科医院

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箕面市歯科医師会に災害対策歯科医療班が発足



平成24年度 歯・口の健康啓発標語コンクール
「健康は 食から 歯から 元気から」
静岡県 浜松市立伊佐美小学校6年 團 亜佑美さんが選ばれました。



「歯の衛生週間」55年ぶり名称を変更
25年度から「歯と口の健康週間」に変わります。


歯周組織を再生させる薬 世界で初めて実現へ



災害発生時に箕面市より要請があった場合、災害発生時から1週間以降の中期、及び後期において歯科医師会の災害対策医療班が対応することになりました。 木田歯科医院の担当エリアは  中小学校、北小学校、萱野小学校、第二中学校になります。  歯周病で失われた歯槽骨(あごの骨)や歯ぐきなどが<薬>で再生する。そんな夢のような治療が実現しようとしています。大阪大学大学院歯学研究科の村上伸也教授のグループによって20年以上続けられてきた歯周組織再生の研究が、実用化に向け大詰めを迎えています。現在、最後の臨床治験の準備が進められており、2015年以降の実用化が期待されています。村上教授は「将来、近くの歯科医院でも治療を受けられるようにしたい」と語ってくださいました。
歯根膜に眠る幹細胞が骨や歯茎に
 歯周病は35歳以上の80%がかかっているといわれる国民病です。歯と歯茎の間にプラーク(細菌のかたまり)が繁殖し、10年、20年かけてゆっくりと進行。重症化すると、細菌が歯を支える歯槽骨を侵食し、歯が抜け落ちる怖い病気です。これまではプラークを取り除いて進行を食い止めるのがやっとでしたが、村上教授グループの研究で治療方法が劇的に変わろうとしています。
 歯周組織は歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質(歯根の表面)の四つの部分から構成されています。二つの硬組織、歯槽骨とセメント質の間にある歯根膜は膜の中のコラーゲン線維の束で歯と歯槽骨をつなげる役割を果たしています。この歯根膜に、骨になるか筋肉になるか、はたまた脂肪になるか、その運命が決まっていない"赤ちゃん細胞”である幹細胞が眠っていたのです。
 村上教授グループは、歯根膜に眠る幹細胞を歯槽骨や歯根のセメント質などに再生効果を上げるため、骨の再生を促すたんぱく質「FGF-2」に着目。「FGF-2」の局所投与などの臨床治験を2001年から10年以上も重ねてきました。全国の大学歯学部の協力を得て実施された大規模な臨床治験で、「FGF-2」(濃度0.3%)投与後9ヶ月で、失われていた歯槽骨が平均50.8%回復したことが確認されました。
 村上教授は「失われた部分の約50%が回復するということは、歯槽骨の半分が失われている人でも75%まで取り戻せるということです」と言います。

松本歯大

 松本歯科大学の研究チームは、信州大学医学部附属病院先端細胞治療センターと連携し、ヒトの骨髄液を採取して培養した骨髄間葉系細胞を使った骨再生に成功した。3月26日に開いた記者会見で発表したもの。
 従来、口腔インプラント埋入の適応拡大のために歯槽骨の増生を目的としたサイナスリフトやGBRが行われている。しかし、外科的手術による骨増生には、時間がかかることや、必ずしも全症例において成功しないなどの問題が指摘されている。
 特に高齢者に対する外科的手術の適応と成功が問題となる中、同研究チームは、低侵襲で骨形成を促進する方法の開発を目指した。研究は、自己骨髄細胞由来の間葉系細胞を細胞培養室で増やし、βーリン酸三カルシウム(βーTCP)多血小板血漿(PRP)と共に移植するもの。ボランティアの腸骨から骨髄液を採取して、増殖後に解析。更にウサギを使った実験で、骨形成状態を検討した。
 結果、施設間で骨髄液とMSCを採取・搬送・培養し、石灰化能を有する骨芽細胞様細胞に分化するMSCCを得られた。
 同研究は、2009年9月に顎骨再生に関して日本で初めて厚労省「ヒト幹細胞臨床研究実施計画」に承認され、実施している。
 昨年11月と今年2月に患者に対して、骨髄間葉系細胞を移植。2人とも顎骨の再生開始を確認している。

広島大歯
 広島大学の栗原英見教授らは、歯周病患者に対して、骨髄間葉系細胞を使った歯周組織再生に成功した。3月に開かれた日本再生医療学会で発表したもので、栗原教授らは、多様な歯周組織欠損に対応できる歯周炎の再生治療が確立されていない中、破壊された歯周組織の再生を歯周治療の最終目標に研究を進めていた。
 ビーグル犬を用いた実験では、移植した幹細胞がセメント芽細胞、骨芽細胞、歯周靭帯線維芽細胞などに分化して、歯周組織の再生を促進したことを確認。
 今回は、歯周病患者8人(22〜64歳)の骨髄液を腸骨から採取し、間葉系細胞を培養して、医療用コラーゲンと共に歯周組織に移植。結果、歯槽骨の再生、アタッチメントレベルの改善を認めた。
 栗原教授は、「今回の結果は細胞治療の第1段階であり、より高いレベルの安全性の担保、あらゆる面における患者負担の軽減などの課題を克服し、間葉系幹細胞移植でしか解決できない大規模歯周組織欠損への応用を目指したい」と今後の意気込みを語った。